もやっと私的備忘録blog

3ぽ歩くと忘れてしまう何か Every cloud has a silver lining.

被害者、上等。 Passive Aggressive の恐怖

母のことである。

あまりにもいつものことなのでいい加減ぼやくのもどうかと思うが
今日も今日とて、被害者づらして人のことを悪くいいつづける。

 

「あなた(私)が○○しないから/××するから、私(母)はこんなにも不幸なのよ!」というふうに、被害者ぶって相手を心理的に攻めるやりかたである。

 

これを受動的攻撃性(Passive Aggressive)という。
社会的に弱者といわれる人が使うことが多い手だ。母も例にもれずガンガン使ってくる。

 

日本は文化的にこの受動性攻撃が成立しやすいような気がする。

共依存が根底にある上に、どちらが悪いか以前に相手に強く責められると
悪くもないのにうっかり謝ってしまう風土だからだ。
挙句に、周りも判官びいきではないが一般的な弱者のほうが被害者であると根拠もなく思いやすい。

どんなに理不尽な要求であっても、それが自分より弱者からの要望であるとかなえなくてはいけないような雰囲気が社会にあるからだ。

 

我が家は違うが、このシステムが墓守娘を作り毒親をつくり、
介護する側に対するパワハラ・セクハラを生むんだろうなと思う。

 

天井知らずの親の受動的攻撃性わがままにふりまわされてうつ病寸前の友達が一人いる。我が家と同じで母親は躁うつ病を患っている。

 

かわいそうにとは思うものの、母娘でがっちり共依存の体制が出来上がってて、本人(娘)がその異常性に気が付かない限りは、外部からではどうしようもない状態になっている。

 

近所に住んでいる母親に毎日夜中も2時間おきに呼び出されて、自分の家庭も放りだしてかけつけると「なんでもない、気のせいだった」と追い返される。
呼び出されても行かないと、救急車を呼ばれ「娘に助けを呼んだのにずっと来てもらえなかったからこんなに具合が悪くなった」と娘(友達)のせいで具合が悪くなったかのように言いふらされる。

 

娘に医学的知識があるわけでなし、具合が悪くなるときはなるし、治るときは治るんだよと諭しても「でも、あたしが駆けつけていれば、母は具合が悪くなっていなかったかも」と涙ながらに語る。
救急車で病院に行っても異常なしで戻ってきているのにもかかわらずである。
さらに言えば、旦那(父親)は健在で同居している。別居している娘よりそっちの問題だろ、と思う。

 

しかし友人は完全に母親に精神的に支配されている共依存関係ができてしまっているので本当にどうしようもない。


Passive Aggressiveの一番良い対処法は、スルーすることである。
うっかり同情したり罪悪感を持ったりしたら相手の思うツボになってしまい共依存の泥沼に一直線である。

 

「そっかー、それはごめんねー。でも無理だからー」と無感情に言ってスルーするに限る。AKY(あえて空気読まない)が最強である

 

しばらくは地団駄踏んで怒っているが、通用しないとわかると意外にすんなり諦めることが多い。
ここで仏心を出して少しでも譲歩したりすると、どんどん要求はエスカレートしていって共倒れになるだけなのだから、
周りがなんといおうと、相手の演技に引きずり込まれる前に冷静になって考え直してみるのが吉である。

 

ごちゃごちゃいう外野は、助けてくれるわけでもないんだから完全に無視でかまわない。

 

それができれば悩まないんだよという、友人の声が聞こえてきそうだな・・・。